前回は省電力設定を見直すことで、システム領域を大きく圧縮することについて書いた。
前回の記事:【Win】Windows7 OSデータ節減1 省電力設定
今回はWin7のシステム周りの「不要な機能」をオフにすることでHDD容量を節減したり、使い勝手を改善しようという覚書。
1:仮想メモリ設定の変更
コントロールパネル>システム>詳細設定>パフォーマンス>詳細設定>仮想メモリ(変更)
ここでページファイルを調整することができる。ただし無効化したりバランスを無視すると危険だ。
もしページファイルが搭載メモリよりも大幅に大きく設定されていた場合についてのみ見直しは有効だろう。
手順は以下。
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す
- システムドライブ(C)を選択する
- カスタムサイズにチェックを入れ、「初期サイズ/最大サイズ」に値(MB単位)を入力する ※両値とも同値でよい。
- 「設定」を押し確定し、再起動のうえ有効にする
節減目的でこの数値をメモリ分より小さくしてしまうと、そもそもマシンパフォーマンスが損なわれてしまう。最低でも搭載メモリ分は確保しておきたいところだ。
2:エクスペリエンスインデックス自動更新の無効化
エクスペリエンスインデックスとは「Windowsシステム評価ツール」のことで、システムの性能を評価し、指標として数値化したものをユーザーに報告する機能である。
この機能が自動化されているとスコア評価のためにマシンに負荷がかかる。
数値を見てどの程度マシンパフォーマンスがあるかを知るのには有用だが、それが自動である必要はない。
不要なら無効化しよう。
手順は以下。
- コントロールパネル>管理ツール>タスクスケジューラー 起動
- タスクスケジューラ ライブラリ>Microsoft>Windows>Maintenance>WinSAT
- 無効化する
3:ホームグループの無効化
ホームグループとは、家庭内LANなどで複数のWindows端末をネットワーク化するために導入されている仕組みだ。
プリンタをリモート操作したり他の端末のライブラリにアクセスできるなどのメリットもあるが、そういう機能がいらないなら無効化してしまいたい。
- 「ファイル名を指定して実行」から「services.msc」を実行
- 右ペイン「HomeGroup Listener」と「HomeGroup Provider」を見つける
- それぞれダブルクリックでプロパティを開き、「手動」となっているものを「無効」にする
- 「サービスの状態」が「開始」となっているものを「停止」に設定する
これで不要なホームグループは無効となり表示されなくなる。
気休め程度だが負荷も減らせるかもしれない。
4:復元ポイントの無効化
復元ポイントとは過去のシステムの状態が保存されたもの。
手動及び自動で作成可能。アップデートやソフトウェアのインストールなどで不具合が出たときなど過去の状況にロールバックできるようにする仕組みだ。
Macで言えば「TimeMachine」に類似した仕組みだが「復元ポイント」で復元できるのはシステム環境に限られ、削除したファイルなどは復元できない。
これを作成すれば当然HDDの容量が減る。不要なら無効化することができる。
- コンピューター>プロパティ>システム保護>構成>「システムの保護を無効にする」をチェック
以上、最低限ではあるが、Win7でシステム領域の節減や不要機能オフでよく取り沙汰されるものをまとめた。
前回の記事:【Win】Windows7 OSデータ節減1 省電力設定