【WEB】ブラウザで「新しいタブ」を開いた時のデフォルトがBabylonSearchにな る「症状」を解消したい


こんにちは。

今回は、ブラウザで「新しいタブ」を開いた時のデフォルトが『BabylonSearch』になる「症状」を解消したい。というお話です。

なんの話かと言いますと、ブラウザ設定を勝手に変更してマシン内のいたるところに潜伏してしまうマルウェア的プログラム『Babylon』についてなんですね。

これ、Web上のフリーウェアなどを導入するといつの間にか一緒に組み込まれてたりする厄介なものなのです。

上であげた新規タブがBabylonになる「症状」以外にもたくさん「被害」が出ます。

起動ページや検索バー、それにアドオンやPC内いたるところにプログラムが組み込まれ、潜伏して容易に駆除できないという状態に陥ります。
許しがたいし不快ですよね。

そんなわけで駆除について、ここではとりわけFirefoxに関する内容をまとめています。

なお参照して作業を実施される方は自己責任でお願いします。






★Firefoxブラウザ側の作業

●駆除作業1 起動設定
症状:
ブラウザ起動時のホームページが勝手に変更されている

対応:
ツールオプションホームページ任意のURL

●駆除作業2 検索バー
症状:
検索バーにBabylonが加わっている

対応:
検索バー「▼」をクリック検索バーの管理babylonの項目を削除任意のSearchプラグインに変更

●駆除作業3 アドオン
症状:
新規タブを開くと勝手にBabylonページになっている 

対応1:
ツールアドオン拡張機能及びプラグインからBabylon関連を全て削除

対応2:
「about:config」でbabylon searchを削除

1)アドレスバーに「about:config」を入力しEnter
2)警告が出ますがそのまま進みます
3)検索から「keyword.URL」と入力(「Babylon」と入力しても見つけられます)
4)項目をダブルクリックし入力窓に任意のURLを入力

※)Googleをデフォルトにしたい場合は「http://www.google.co.jp/search?q=」を入力すれば新規タブはGoogle検索が開くようになります


★PC内の作業

●駆除作業1 プログラムの追加と削除
 「Babylon」及び「myBabylon_English」という項目がある場合これをアンインストールする

しかしBabylonはアンインストール後もPC内のあちこちに断片を潜伏させているのでこれだけでは不十分ですので、以下のようにさらに作業が必要です

●駆除作業2 Searchプラグインの削除
C:\Program FilesMozilla Firefoxsearchplugins の階層を辿ると「babylon.xml」が生成されているので、これを削除する

●駆除作業3 レジストリ
スタートキー「ファイル名を指定して実行」に「regedit」と入力しレジストリエディターを開き「Babylon」で検索する
「BabylonToolbar.dll」のようなものが引っかかると思うので、これを削除する

●駆除作業4 PC内全検索
PC内全体に対し「babylon」で検索をかけて関連するファイル及びフォルダを全て削除する

とりあえずこれくらいをやれば症状は出なくなるのではないでしょうか。
Google ChromeやInternet Explorerをインストールしている場合はこれらにも「感染」しますし、それぞれに対応が必要です。

ちなみにFirefoxの公式サイトでも迷惑ツールバーの駆除方法が記載されていますので以下にリンクを貼っておきます。



その他の参考リンク
・InternetExplorer関連
Babylon駆除方法1

・IE、Chrome、Firefox等全般
Babylon駆除方法2

・FireFox(徹底解決)
Babylon駆除方法3



余談(であり愚痴でもあると)

最近どうもフリーソフトウェアはインストール時に巧みな設定で余計なソフトウェアを抱き合わせでインストールさせる仕組みになっていて厄介です。

無思慮にやってるとあっという間にコンピューターに不要で厄介なプログラムを組み込まれてしまいます。
危険性のないものならいいのですが、抱き合わせの中にはちょっとグレーゾーンなものも含まれることがあるので、注意が必要です。

インストの表示段階で色々とチェック項目が自動オンになっていて、よく読まずに「次へ」「了承し…」「I Agree.」のプッシュしてしまうと、むろんのこと「承諾」したことになってしまいます。

表示があるならまだいい方で、そういうアナウンスがないままにいつの間にか組み込まれてしまうこともあるかもしれません。
後で気づいて「なんだこりゃ!?」という経験をされた方は少なくないでしょう。

こういうのって気をつけようとは思っていても、何か別の目的でフリーウェアを入れようとしているときは大抵急いでいるので、注意力が散漫になっていたりする。
そこにつけこまれて罠にはまるというパターンが多いような気がします。

でもそうは言ってもあくまで自己責任ですからね。
なんだかんだ言っても注意を怠った自分が悪い。
あくまで本人の操作によって生じてしまう事態ですから、よくよく考えてコンピューターを扱わないといけない訳ですよね。

それにしても、駆除の作業で最終的にPC内を「Babylon」で全検索入れてみると「なんだこれ!?」というレベル。いろいろなところに侵入されている。
なんという量。
これがまっとうなシロモノとはちょっと思えないですよね。
しかも自分の意図しないところで、コンピューターをいじられてしまっているのだから気味が悪いと思うのも無理はないです。

ちょっとだけ追加で調べてみました。

Babylonのサイト(リンク切れ)

上のリンクは公式サイトです(リンクは削除されています)。
さわやかなイメージを出そうと構成されていますが、そこにかえって不安感を喚起されるのは私だけでしょうか。

もうちょっと評判について調査してみると実例がいくつか見つかりました。

悪評例1 実際に会社とのやり取りをされた方の体験談(現在リンク切れ)
悪評例2 翻訳ソフトのレビュー

なるほど。
どうも各種ソフトウェアが作られているようですが、その品質や会社の対応にもいろいろと問題がありそうです。

とにかく、パソコンもある種の生き物のようなものと考えてみれば、おかしなものを食べさせないよう気をつけたり、風邪を引いてもきちんと対処できるよう勉強し、かつセキュリティ対策を怠らないようにしてゆくしかないということでしょう。