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★ Tune Instructorとは
チューンインストラクター(Tune Instructor)はMacでiTunesを使うときにライブラリー管理を補完するための強力なツールです。
iTunesに触れることなく再生中のトラック情報の表示や操作を行うことができ、ID3タグの検索・置換・編集等のいわゆるタグエディタとしての機能はもちろん、歌詞取得・スクロール表示、アートワーク取得機能もあり、iTunesの標準機能だけではできないことをスマートに補完してくれます。 しかもいちいちiTunesと別に立ち上げる必要がなく、常にセットで動作してくれるのでわずらわしさもありません。
現在の最新バージョンは3.4。
対応OSは、
MacOSX 10.5 Leopard
MacOSX 10.6 Snow Leopard
MacOSX 10.7 Lion
OSX 10.8 Mountain Lion
OSX 10.9 Mavericks
インストールすると通常はデスクトップのメニューバー内に常駐、ここからいつでも各種操作が行うことができます。
★ コントローラーでiTunesを快適に操作する
曲の入れ替わり時に表示されるウィンドウ。
メニューバーのコンソールを左クリックすることでも表示させることができます。
ここでは曲の再生・戻し・送り・一時停止の基本操作はもちろん、レート(星評価)設定、歌詞表示することもできます。
ナビメニューの音符マークを押すとトラックの歌詞情報が表示されます。
★ Organize LibraryでiTunesの曲データを管理する
メニューバーのディスクマークをクリックします。
さらにナビゲーションメニューの赤いボタンを押すと、
このような「Organize Library」が開きます。
ここで操作できるのは以下のメニュー です。
iTunesを見ながらの作業になります。
1)ID3-Tag 【タグエディタ】
・Search & Replace (検索と置換)
・Upper / lower case (大文字と小文字の変換)
・Copy & Swap (コピーとスワップ)
・Cut Tag-Text (タグのテキストカット)
・Expand Tag-Text (タグのテキスト展開)
・Utility − (トラックナンバー付与、スペース除去など)
・Search Genre Automatically (ジャンルの自動検索)
2)Files 【ファイル管理】
・ファイル名からID3タグを設定
・ID3タグからファイル名を設定
3)Folders 【フォルダ管理】
・フォルダ構造からID3タグを管理する
・ID3タグからセットアルバムのフォルダ名を設定する
・トラックナンバー、ディスクナンバーを設定する
4)Artwork 【アートワーク管理】
・アートワークの自動検索
・ID3タグからアートワークを抽出
・コピーとスワップ
・スケール
・名前の変更
・埋め込み
・iTunes StoreのアートワークをID3タグに埋め込む
5)Lyris 【歌詞管理】
・歌詞の自動検索
・ID3タグから歌詞を自動抽出
6)Library 【ライブラリ管理】
・音楽フォルダとライブラリを同期させる(リンク切れを抽出する)
・エントリを検索する(オプションを設定して曲を検索)
7) Utility(・) 【ユーティリティ】
・バッチリスト
・バッチセット処理の開始/終了時間の設定
※これらの処理は主にiTunesで選択した項目に適用されます。
★ タグ編集機能ピックアップ
《リング切れの再参照と削除機能》
数ある機能の中でも(6)のリンク切れ抽出の機能は大変便利です。
iTunesを長いこと使用しているとどうしても元ファイルとライブラリデータの整合性に問題が出てくる場合があり、これらを自動的に再参照しなおしてくれる機能は本当に助かります。
またデータの破損や欠落で参照できない場合はそれらを確認して削除することも出来るので、ライブラリ上の無駄な項目を整理することができます。
《タグエディタ機能》
私の場合、主に使用するのは(1)のタグエディタとしての機能です。
CDから音楽データを取り込む場合、たいていはオンラインのディスクデータで事足りますが、そういうディスク音源ではなくバラバラでしかもタグデータを含まない音源をiTunesのライブラリで管理するときなどは大変重宝します。
トラックやディスクナンバーを振り、曲をカテゴライズする作業はiTunesの標準機能ではあまりに効率が悪すぎるので、是非ともこれを活用してみてください。手放せなくなると思います。
一例を上げてみましょう。
1)トラックナンバーのない曲ファイルにナンバーを付加する
ID3-Tag>Utility>Number serially tracks in actual sort sequence
ここで、iTunesライブラリー内で選択したトラックを対象にトラックナンバーを付加することができます。
開始番号は変更が可能です。
2)iTunesライブラリー内トラック名の不要箇所を削除する
ID3-Tag>Cut Tag-Texts>Cut numeric
上の項目では選択したトラック名の頭もしくは末尾の何文字までを削除するのかを指定して一括で削除することが可能です。
その際にスペースを自動で削除するかしないかの選択もできます。
ただし、文字のカットや追加など、エディタ機能は実行した時点で即反映ですので、よく確認してから操作することをおすすめします。確認メッセージが出たり保存をかけたら反映というセーフティなものではありません。
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このアプリは日本語に対応していませんが、それほど難しい英語でもないので、直感的に操作できるでしょう。
ピックアップしたもの以外にもいろいろな機能が備わっているので、ご自身の目的に合わせて活用法を見つけてみてください。
★ Last.fmを利用する?
ナビメニュー左端のLast.fmボタンを押すと様々なサービスを利用できます。
Last.fm(ラスト エフエム)とは?
イギリスのLast.fm Ltd.が運営しているインターネットラジオを応用したSNS。 アカウントを作成(ミュージックプロフィールという)し、scrobble(曲の嗜好性等のデータを送信)することで、そのデータの蓄積をもとに様々なサービスを利用するというもの。日本版サイトもある。(https://www.lastfm.jp/) このサービスをONにしていると現在の曲の再生状況がWEB上に公開され、様々な人々とコミュニケーションを取ることができるというものである。 この機能はアカウントを作成しなければ動作しませんが、サービス利用を開始したあとでも、ワンクリックで機能のON/OFFができるようになっています。 そもそも使用しない場合は特に気にかける必要はありません。