Sleep Wake Failure
OSX Mavericksは現在(2014.06 時点)ヴァージョン10.9.3を数えます。
私はこれをiMac(Mid2011)に導入していますが、スリープをかけるとまれに強制再起動がかかるというトラブルが起きて難儀しています。
トラブル復旧時に「問題(クラッシュ)レポート」がポップアップされています。
「Sleep Wake Failureで問題が起きました。」
だそうです。
具体的症状例は、
・スリープから復帰しようとすると画面が真っ暗のまま反応がなく、強制的に再起動がかかる
・スリープ復帰時につないだままの外付けHDDがアンマウントされてしまう
というものです。
2点目は、再起動が起きずに生じることもあります。
(今一度言いますが、再現性の高いこの症状を確認しているのは10.9.3においてです)
似たような症状がWEB上に散見されるものの、iMacで、というのはあまり見かけず、ラップトップ関連が多い印象。
長い作業をしている途中でこの事象が発生すると大変困ったことになります。
通常の再起動だと未保存のものがあれば「保存しますか」と聞かれて中断がかかるのですが、そういう一切の歯止めがなく強制再起動されるからです。
再起動後は直前に使用していたアプリは復元されますが、もちろん保存していなかったデータは復旧しません。
しかも一部のアプリは正常復帰できずに不具合が生じたりします。
結局再度再起動しないと元に戻りません。
HDDをこうした状態にさらしていると損傷のリスクが増すことになります。
そういえばMavericks登場後にWD関連でのデータ損失リスクが問題となりましたね。
WDプレス:
Mac OS X Mavericks (10.9)をお使いのお客様に重要なお知らせ(Archive)
INTERNET Watch:
OS X Mavericksで外付けHDDデータ消失の恐れ~WD社製HDDで発覚したが、eSATAやThunderboltにも疑いか(Archive)
どうも接続しているUSB周りのトラブル(Apple製品には長年の懸案)らしいのですが、私の場合は10.9.0にした時から10.9.2に至るまで起きていなかったように思います。でも記憶は曖昧です。
人によっては10.9.0の時点から生じていたようです。
対処方法は・・・
さて、どうすればいいのでしょう。
原因を調べてみると、
・USB接続の外部HDD
・Power Nap機能
・仮想OSを走らせている
などに関連があるという声がちらほら。
たしかにUSBで外部HDDをつないでいます。コレについてはMavericks以前にも何かとトラブルが指摘されていました。
電力供給上の問題と関連しているのかも。
一方のPower Nap機能はスリープ中にもTimeMachineバックアップ、メールやカレンダー等の情報をiCloudを通じて定期更新するラップトップライクな機能ですね。
MountainLion(10.8)でラップトップ向けに搭載されていた機能で、Mavericks(10.9)からデスクトップ(iMac)にも搭載されました。
OSに搭載されているこの機能と機器がうまく整合していないんじゃないかという気もしますね。
ただし、iMacについては対応機種がLate2012からで、私が使っているMid2011には対応していないため、システム環境設定の「省エネルギー」パネルにはこの機能にかかる項目が表示されません。
ですので、もしこの辺りのプログラムが悪さをしているのだとしてもユーザー側から「チェックを外す」という選択肢がありません。
あとは仮想OS(VBoxやVMwareなど)が走ったままだとスリープ復帰時に不具合を起こす確率が高まる印象。必ずそうなるわけではないですが、コンソールの強制再起動のタイミングを調べると、どうもその可能性は高いです。
いずれであれ、明確な原因が特定できませんが、なんとなく「スリープにかかるAppleの考え方と、これまでの機器やソフトウェアとがうまく整合しない部分が生じている」ということなのかもしれないという印象があります。
ともあれ、
・SMCリセット
・PRAMクリア
・Power Napを切る
・スリープ時にHDDをアンマウントする
・スリープ時に仮想OSを閉じる
あたりを試してみて、改善できるかをみてみましょう。
それでダメなら
・クリーンインストール
をしてみます。
・スリープを使わない
・USB機器一切を使わない
というネガティブな選択肢もあるにはありますけど、それじゃ本末転倒。
まぁ、Appleが問題と認知して改善してくれるのがもっともよいのでしょうけど、さてさて。
こちらに対症療法が詳しいので、ご参考までに。
クリーンインストールのこと
実はMavericksにアップデートしてから上書きアップデートをしていました。
本当はアップデートが来るたびにクリーンインストールするのが一番良いのでしょう。
詳細はよくわからないまでも、これをすることで問題解消につながることは少なくありません。
OSXはダウンロード制が10.7 Lionから標準化しまして、マシンにインストール、アップデートするのもかなり気軽になりました。
それにより新しいバージョンが出ると、App Storeを通じて「上書きアップデート」させようとしてきます。 簡単手軽なのでついそうしてしまいがちですが...。
しかしHaswell機のように新しい筐体のものはともかくも、旧機体に新しいOSを入れようという時には、極力クリーンインストールしたほうが良いのだろうと思います。
コレによりたいていの不具合が改善します。
クリーンインストール以外の考え方には、
「差分アプデ」でなく「統合アプデ」
をおこなう、というものあります。
OSXのアプデには差分と統合の二種があります。言うまでもなく統合は累積修正分が含まれますが、差分は変更部分のみ。できれば統合を適用したほうが良いというものです。
でもクリーンインストールのメリットは、そうしたことも含め、ハード的問題の点検、アプリやその他の諸々の原因があった場合の切り分け、リセットもできるということがあるわけです。
マシンを最良の状態に保つには、多少面倒でも定期的にこれを実施するのは良い思案ではないでしょうか。
もちろんバックアップ体制は十二分に確保しておくことは言うまでもありません。大切なデータは結局自分自身で守るよりほかないのですからね(苦い経験あり)。
関連:【Mac】スリープが勝手に解除されてしまうトラブル
OSXはダウンロード制が10.7 Lionから標準化しまして、マシンにインストール、アップデートするのもかなり気軽になりました。
それにより新しいバージョンが出ると、App Storeを通じて「上書きアップデート」させようとしてきます。 簡単手軽なのでついそうしてしまいがちですが...。
しかしHaswell機のように新しい筐体のものはともかくも、旧機体に新しいOSを入れようという時には、極力クリーンインストールしたほうが良いのだろうと思います。
コレによりたいていの不具合が改善します。
クリーンインストール以外の考え方には、
「差分アプデ」でなく「統合アプデ」
をおこなう、というものあります。
OSXのアプデには差分と統合の二種があります。言うまでもなく統合は累積修正分が含まれますが、差分は変更部分のみ。できれば統合を適用したほうが良いというものです。
でもクリーンインストールのメリットは、そうしたことも含め、ハード的問題の点検、アプリやその他の諸々の原因があった場合の切り分け、リセットもできるということがあるわけです。
マシンを最良の状態に保つには、多少面倒でも定期的にこれを実施するのは良い思案ではないでしょうか。
もちろんバックアップ体制は十二分に確保しておくことは言うまでもありません。大切なデータは結局自分自身で守るよりほかないのですからね(苦い経験あり)。
関連:【Mac】スリープが勝手に解除されてしまうトラブル