OS X Yosemite アップデート 10.10.3 (2015/04/09)
前回の10.10.2は2015年01月28日でしたが、それから約2ヶ月ちょっと、OSX Yosemiteの3度めのアップデートがきました。このアップデートに合わせる形で同時にiOS8.3も公開されています。
今回のアップデートは「iPhoto」「Aperture」と「写真(=Photos)」アプリが置き換えられるなど、大きな変更点があります。
内容は以下のとおり。
OS X アップデート 10.10.3
▼ "写真"関連
新しい"写真"アプリケーションが追加され、お使いのMacの安定性、互換性、及びセキュリティが改善されます。"写真"では以下のことができます。
- "モーメント"表示、"Collection"表示、"年"表示で、写真を撮影日時や撮影地別にブラウズする
- "写真"タブ、"共有"タブ、"アルバム"タブ、"プロジェクト"タブで、ライブラリ内を効率的に移動する
- すべての写真とビデオを元のフォーマットとフル解像度でiCloudフォトライブラリに保存する
- Mac、iPhone、iPadから、またはWebブラウザでiCloud.comからiCloudfとライブラリに保存された写真やビデオにアクセスする
- 高性能で使いやすい編集ツールを使ってワンクリックやスライダ操作だけで写真を美しく仕上げる、または詳細コントロールを使って写真を微調整する
- 簡単に操作できるブック作成ツール、Appleがデザインした新しいテーマ、新しく追加された正方形ブックフォーマットを活用して、高品質なフォトブックを作成する
- 新しい正方形サイズやパノラマサイズでプリントを注文する
- 新しい絵文字を300個以上追加
- "調べる"機能にSpotlightの検索候補を追加
- Safariでプライベートブラウズの使用時に閲覧したWebサイトのファビコンURLの保存を廃止
- Safariの安定性とセキュリティを向上
- さまざまなWi-Fiネットワーク使用状況でのパフォーマンスと接続性を向上
- キャプティブWi-Fiネットワーク環境との互換性を向上
- Bluetoothデバイスの接続が解除される問題を解消
- 画面共有の信頼性を向上
OS X Yosemite 復旧アップデート 1.0
- OSX Yosemite 復旧アップデートでは、TimeMachineバックアップから復元する際のYosemite復旧の信頼性が改善されます
Command Line Tool(OSX10.10)
- OCommand Line Developer Tools for OSX 10.10
※※
今回のアップデートは、上記ご覧のとおり"写真"アプリの新規導入がメインですね。
2002年以来AppleのMac向け公式写真管理アプリとして「iPhoto」がバージョンを重ねてきましたが、 13年の歴史がここで名称やコンセプトの変更で切り替わることになるわけです。
新しくなるアプリのその利便性(日常的な使い勝手)や安定性が気になるところですが、こればかりは使ってみないとなんとも言えません。
基本コンセプトはiOSとの連携強化。iOSにおいてはすでに"写真"アプリが長らく親しまれてきていますが、今回の"写真"(=Photos) for OSXではタブ表示が可能となり、よりiOSライクなアプリになったといえるのでしょう。iOS版で搭載されている画像編集機能もシームレスにMac版でも利用できるようになったのも大きなポイントですね。
本アップデートには、Yosemite登場以来ずっと取り沙汰されているWi-Fi接続やBluetooth機器の不安定問題への継続修正などが含まれているのも、地味に重要です。、
なお、今回OSX10.10.3のアップデートにあわせてiOS8.3も公開されています。
※※
アプデート情報は下記の通り。
・About the OS X Yosemite v10.10.3 Update(英語)
・OS X Yosemite 10.10.3 Combo Update (4/09)
・Apple公式 OSX最新アップデート
OSXのアップデートは差分よりも統合(Combo)適用をお勧めいたします。
以下ではアップデートトラブルやUSBインストーラーについて書いています。
OSXアップデートトラブルとその回避の考え方