「セーラー 携帯ふでペン 薄墨 (中字)」のご紹介です。
相当の文具愛好家ではあるのですが、個々の文具を紹介するのをどうしても億劫がっておりました。数年前に一度リセットしてからブログ更新も久しいので、なかなか手が付けられなかったというのもあります。今後はもう少し一生懸命アップしていきたいと考えています。
今回ご紹介するのは、タイトルどうり筆ペンです。しかも薄墨。 慶弔用の筆ペンで、しかも薄墨なんて「そんなに出番があるもんじゃないだろ」という感じもしますが、私は結構愛用していまして。 そんな私の使い方のちょっとした紹介でこのペンを選びました。
◆ 安価な「筆ペン」
まず筆ペンと申しましても、これはいわゆる「毛」の筆ではなく、一種のフェルトペンです。ぐにゃっとするやつです。
だから実際は筆もどきペンというところですね。
インクが真っ黒のタイプだと、これをメモ用の筆記具にして使ってしまう人もあるようですが、通常の用途はもちろん、のし袋などに記名したり芳名帳に記入するのに使うものですよね。
薄墨は主に香典袋に使用します。
書くとこんなかんじです。
字が下手なのはご愛嬌ってことでm(_ _)m
左が通常の真っ黒なインクの筆ペン、右が当該筆ペン(薄墨)です。
さて、こういう廉価なタイプの筆ペンはどこにでもあるし、どこのメーカーのものでも関係ないじゃないかというところですよね。
なのに私があえてセーラーのこのペンを選ぶのは、これを文字を書くのとは別の用途に使っておるからです。
◆ふでペンでイラストに陰影を付ける
私は普段トラベラーズノートやその他いろんな手帳等にイラストを書く趣味があります。
例えば新しい文具や気に入った小物などのイラストをささっと描いたりする。でも黒なら黒だけの単色で描くのも味気ないので、せめてグレーで陰影をつけようと、筆記具の中にグレーとして使える薄墨のふでペンを入れているのです。
もちろん、ぺんてるのマルチ8でカラーリングをすることもありますが、手軽さと仕上がりの素早さという点ではこの薄墨のふでペンが最も気に入っているところです。
セーラーのは色味がよりグレーっぽくてしかも濃くなり過ぎないので扱いやすい印象です。
こんな感じ。
重ね塗りでわりと立体的にできるのがいいんですよ。
メーカーによっては青みがかっていたり、薄墨なのにやたらと濃い目だったりするのですが、セーラーはその点丁度よい。
ゼブラとかプラチナにも同様のラインナップはありますが、私は今のところこのセーラーのものが一番しっくりきています。
※ちなみの上の絵は、左がファーバーカステルのパーフェクトペンシル(黒バージョン)、右がPILOTのノック式水性ボールペンV BALL RT。
また別のタイプのイラストだとこんなかんじに。
ラフに描くときにこの程度まで陰影が付けられれば十分かなぁと。
いかがでしょうか。
あくまで落描き程度の時間で描くというのが前提です。
◆コストパフォーマンス
こういう着色をもっと美しく仕上げようと思ったらコピックを使うのが当然いいわけです。もっと細かく、そして繊細に塗り上げられます。プロも使ってる良品です。
それでもあえてこういうふでペンを選ぶのは、あくまでコストパフォーマンスからです。コピックはさすがに品質はいいですが、趣味で大量消費する用途を思うとコスト面が気になるところです。
引き比べてこのペンなら100円ショップで手に入るのでコストは1本あたり105円(消費税5%時点)で済みます。わりといろんな場所で手に入るという入手性の高さもいい。筆記ではなくイラストにこれを使っていると案外インクがなくなるのが早いので、入手性とコストは重要ですよね。
セレクトの参考になれば幸いです。
以上、落描きに使うふでペンのご紹介でした。