どうもこの数ヶ月iMacの調子が悪いです。特にスリープから回復したあとのMacは機嫌を損ねて異様に動作が鈍くなり最悪フリーズします。
もちろん再起動してもそれが解消せず、何が原因か途方に暮れていました。メインマシンが挙動不審だと日常生活の精神衛生上本当に良くないのです。
わたしの環境は、
●iMac mid2011 21.5(2011.05購入)
●プロセッサ 2.5 GHz Intel Core i5
●メモリ 12 GB 1067 MHz DDR3
(初期状態4GB×2の8GB、後から BUFFALO PC3-8500(DDR3-1066)4GB D3N1066-4G/Eという安価帯のメモリを増設(2011.07増設)し、12GBとしている)
●グラフィックス AMD Radeon HD 6750M 512 MB●ソフトウェア OS X 10.8.2(12C60)
(10.6→10.7→10.8と、上書きによるアップデートをしたが、昨年末と最近10.8を再インストールした)
●内蔵HDD SATA 500GB
(内150GBをWin7-64bitのためにBOOTCAMPしている)
で、
他に外部HDD2台を接続し、うち1台をTime Machine用に設定しています。通常接続しているUSB機器は本体にローランドのUA30という旧式のサウンドインターフェースと、描画に使うWACOMのintuos3が繋がれており、それだけの実にシンプルな陣容です。
iMacを購入してから、上記の通り購入1か月後くらいにメモリを4GB増設したことを除いて大きな変更はしていません。
■ 起動時間とスリープ解除後のフリーズ
昨年の半ばあたりを過ぎた頃から(使用開始から約1年)、シャットダウンしたiMacを立ち上げるおよび再起動をする際にやたらと起動時間がかかり、ひどい時は5分以上かかるという症状が現れ始めました。
これはMacOSXでも、BootのWindows7のどちらを起動しようとしても同じでした。しかしそれでも立ち上がった後は特に不備なく動作するので、スリープ利用を中心に、だましだまし使用していました。
ところが、昨年後半あたりからスリープから復帰した後の動作が緩慢になり、異様に重くなり最後はフリーズするという症状がではじめます。それが耐えられなくなり始めたので、とりあえず一度OSを再インストールして見ることにしたのです。
考えてみればプレインストールのOSX10.6から10.7(Lion)→10.8(MountainLion)と、なんの疑問も警戒もなく上書きアップデートを重ねています。
それまで無関心に機能だけ使えればそれでいいといういーかげんなスタンスでマシンに接してきた私は「OSのバージョンアップはクリーンインストールが基本」という話を耳にしてようやく基礎的な処置をしたということになります。
OSX10.8.2をクリーンインストール、Boot側のWindows7も一から全部インストールし直しました。
その結果しばらくは問題なく動作するようになりました。起動時間の問題は外部HDDを解除すると初期のように素早く立ち上がるようになったので、原因はそれだったか、などと安易に納得もしていたのです。
しかし・・・OSの再インストールから1ヶ月ちょっとたった今年2月上旬、また前述のフリーズ等の不具合が生じるようになりました。
疑われたのはHDDの不具合、Time Machine及び外部ストレージの不具合、 ソフトウェアの不具合等で、色々と試してみました。不具合直前、Time Machineがバックアップを完了せずに固まってしまったことがあったので、これが問題の原因かと思い設定を一度解除し、外付HDDをフォーマットし、同期設定をしなおしました。
その結果しばらくは問題なく動作するようになりました。起動時間の問題は外部HDDを解除すると初期のように素早く立ち上がるようになったので、原因はそれだったか、などと安易に納得もしていたのです。
しかし・・・OSの再インストールから1ヶ月ちょっとたった今年2月上旬、また前述のフリーズ等の不具合が生じるようになりました。
疑われたのはHDDの不具合、Time Machine及び外部ストレージの不具合、 ソフトウェアの不具合等で、色々と試してみました。不具合直前、Time Machineがバックアップを完了せずに固まってしまったことがあったので、これが問題の原因かと思い設定を一度解除し、外付HDDをフォーマットし、同期設定をしなおしました。
またMagicanという最適化Utilityが便利で常用していましたが、これをストップしたら不具合が解消されて動作がスムーズになった(と思った)事があり、これが原因かとも思いましたが、再起動した後はそれが動作していなくても同様の症状になったので、どうもMagicanは関係なかったようです。
■ 原因の切分けと認識の甘さ
これはどうもOSや外部HDD、それにTime Machineやソフトウェア周りに問題があるわけではないぞ、と。
この動作緩慢及びフリーズする症状の特徴は、一度何らかの処置で解消したように思ってもすぐに再発しだすことです。ここでようやく「ハードウェア上の問題」と諦めたように向き合うことになります。一番面倒で、一番原因として濃厚な問題を無意識に避けていたのかもしれません。
基本的な対処としては、
・ディスクユーティリティでのアクセス権の修復
・ディスクユーティリティでのディスクの修復
・PRAMクリア
・SMCリセット(iMacの場合、電源を切って電源プラグを抜く)
・セーフモードでの起動で動作確認
・AppleHardwareTestの実施
・ハードディスクの再フォーマット
・パーティションテーブルの仕切り直し(マップはGUIDに)
・OSのクリーンインストール
・EFIアップデートを確認
・起動ディスクの設定
・アプリケーションの動作不良確認
・・・などがありますが、原因を一つに絞るのはなかなかに困難です。
これらをやっても解消しない、またはHardwareTestで深刻なエラーが出るなどの場合は、HDDやマザーボードの故障が疑われるようです。しかし現状ではカーネルパニック等の異常なエラーは起こっていないので、まだ特定はできません。
■ メモリ増設の罠?
ようやくApple Hardware Testの実施を試みます。
iMac Mid2011はプレインストールがMacOSX10.6(SnowLeopard)なので、AHTは旧バージョンの付属DVDディスクによる「D」起動で実施します。が、これがいかにやっても9割完了した後、時間の経過表示が固まり、ついに4、5時間経過しても動作しない状態になります。フルテストじゃないのにこれはいくらなんでも完全にフリーズです。一体いかなる原因からか。
※この時点ではHDDの再フォーマットやパーティションの仕切り直しはしていません。
万策尽きて、あと思い当たるのは増設メモリの不具合か?というところにきました。
ところで、いま当該iMacでこれを書いていますが、特にトラブルなく正常に動作しています。パソコンをスリープさせずにすべてのUSB機器の接続を解除し、電源プラグを抜き(SMCリセット)、その後再起動して全て接続しなおしただけです。帯電を解放してやることで動作不良が解消する例もあるらしいのです。しかし、おそらくしばらく使用しているうちに同様のトラブルが再発するでしょう。これは増設分のメモリを外して問題を切り分ける必要があるようです。
考えてみれば、私のiMacの使い方というのは、2011年5月末の購入から昨年2012年の6月くらいまでの1年は時々軽い作業をする程度のものでしかなかったのです。生活環境や仕事の仕方に変化が出て、これを毎日使用するようになった昨年から不具合が顕在化してきたわけです。
考えてみれば、私のiMacの使い方というのは、2011年5月末の購入から昨年2012年の6月くらいまでの1年は時々軽い作業をする程度のものでしかなかったのです。生活環境や仕事の仕方に変化が出て、これを毎日使用するようになった昨年から不具合が顕在化してきたわけです。
その間OSをアップデートしいろいろのアプリを導入し、500GBの内蔵HDDは残容量こそ100GB以上の余力は残していましたが、相当に混み合ってきたように思います。
そして使用頻度と時間が増して約半年(2012年12月)で、その不具合がピークに達したわけですから、原因はなんとなく「蓄積」なのではないかと感じる部分があります。
あるいは増設したメモリは最初からトラブルを孕んでいたのか。
確かに増設してマシン的にメモリの認識はされました。その上でマシンは動作してきたし問題もないように思われました。しかし、だからといって信頼性に太鼓判が押されたわけではありません。AHTでエラーが出なくても万全ではないようですしね。
とにかく増設してすぐに素人(一般ユーザー)なりにできるテストくらいは実施したほうが良いのでしょうね。確認しうる安全性の視認を担保とせずに(それでなくとも不具合や不測の事態はいついかなる時も起きうるというのに)、どうして重要な作業をコンピューターに委ねることができるというのでしょうか。そのマシンで仕事を遂行するのであれば尚更です。それを踏まえない軽率さで作業された「仕事」は第三者から見れば「信頼」にたるものには到底ならないでしょう。
これを記述している現在、まだ増設メモリの取り外しは実行していませんが、近いうちにその作業を実施する予定です。それで解決してくれるといいのですが。それでもダメならiMacそのものを全初期化して、MacOSX10.6から入れなおしてみるか・・・。
■ メモリ取り外し後
上の文章を書いてから寝かせること1週間ほど。あれからすぐに問題の増設分メモリを取り外しました。着脱を2度繰り返して動作を検証しましたが、これを取り外すと動作の不安定さは収まり、安定して起動し動作も極めて良好です。
果たしてコレがすべての原因だったのでしょうか。まだ疑問は残るところです。だって、最初にメモリを増設した2011年6月の時点では普通に機能していたしパフォーマンスも上がっていたのです。SMCリセットの結果動作が一時的に安定したのと同様に、また再発しないとも限りません。しばらくは様子を見る必要がありそうです。
■ 後日談 本当の原因
長い時間と手間がかかりましたが、一連の不具合の原因は初期セットされていたWD製のHDD(WD5000AAKX(Blue 3.5inch SATA/300 7200rpm 500GB))でした。もうだいぶ大昔のことになるので今更これについて言及してもあまり意味のないことですが、そもそもHDDに不具合があったのですから、何をやっても問題が解消するわけがなかったのです。
上のメモリ問題の切り分け後も、結局トラブルは再発し、様々検証を重ねました。でも結局はそれが根本原因だったのです。
結論から言うと、すべての問題の解消は自力で内蔵HDDを換装するという力技によるものとなりました。
ここにいたるまで紆余曲折あって詳述は避けますが、まぁとにかくiMac2011の初期セットのウェスタン・デジタル製のHDD500GBには一定割合で不具合品が含まれていたということです。それにあたってしまっていた。もうそのことに言及した記事も見つけることができなくなってしまいましたが、むかしむかしそういうことがあったのです。
自力でのHDD換装はもちろん手間のかかるものでした。それでもそれをやるだけの価値のある作業でした。
WD 500GBをSeagate2TBに換装。以降は散々苦しんだトラブルは一切起こらなくなりました。
2024年現在、もうとうに現役を退いたiMac2011(Mid)ですが、その後HDDをSSDへさらに換装し、延命処置を施しました。一昔前、iMac2011のSSD化は困難とされていましたし、内蔵光学ドライブを取り除いて場所を確保するなどとされていましたが、現在ではその必要もなく、換装用アダプターキットを用いてすんなり。
ついでに、読み込み不良で使い物にならなくなっていた内蔵型光学ドライブも新しいものに交換しました(iMac2011は光学ドライブが搭載されていた最後のマシンでした)。
最新型の速度には及ばないものの、動作良好で起動速度も十分。サブ機として未だに動いています。
iMac2011のmacOSのアップデート限界が10.13.6なのですが、その時点で動作可能なアプリのうちには10.14以降で動かなくなったものも含まれているため、そういう骨董品アプリの利活用途が主なところです。
以上余談でした。