【Mac】Macで日本語入力ならGoogle日本語が便利!



※本稿はGoogle日本語の便利さを紹介していますが、記事公開時の内容と現状に食い違いが生じたので、その部分に見え消し及び朱字訂正をしています。

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みなさんはPC作業において日本語入力をどのような環境で行なっているでしょうか。多くの場合は購入した機種に最初から組み込まれているシステムを使用し、取り立てて変更しない事が多いのではないかと思います。


私も長年Windows一本でそんな使い方を続けていました。しかし、近年では一人で複数の端末を扱う環境もわりとふつうになってきたため、それぞれの機種で別の辞書やキー設定のまま使うとストレスになることを見過ごせなくなってきました。

実際私自身もiMac内でOSX10.6と10.8、BootCampによるWindows7(64)、VBoxでのWindows7(32)の併用、MacBook AirのOSX10.8と、少なくとも5つの作業環境を持っています。

こうした状況をふまえ、自分なりに育てた辞書登録やキー設定を他の端末でも同様に使いたいというのが人情というものです。

▼「MicrosoftIME」「ことえり」から「Google日本語」へ

Windows標準の日本語入力システムは「MicrosoftIME」、Mac標準は「ことえり」です。それぞれは当然ながらOS依存です。

私の場合、Windowsを15年以上使用してきたので、2年ほど前に初めてMacを使用し始めてから日本語入力環境の違いということを初めて意識しました。

それまで長年Windowsの「MicrosoftIME」に慣れ親しんできた私は、iMacで初めて「ことえり」に触れて、感覚的な違いに戸惑いました。それでも使いはじめの頃はいろいろとカスタマイズしつつ慣れていこうと使い込んでいたのですが、やっぱりなんというかフィーリングがあわない。

しばらく使った後、OSのプラットフォームが異なっても簡単に辞書設定の移行がしやすい「Google日本語」をカスタマイズする方が合理的なように思えて、そちらに完全にシフトしてしまいました。

BootCampでWindows7を使用するのやモバイルPCとの兼ね合いから、これで特に不満はなかったのです。

「Google日本語」はMacでもWinでも共通で使用出来ます。

MacとWinを行ったり来たりする環境で作業している人にはもってこいです。

Macを使用していて「ことえり」のクセのある学習機能や候補表示に違和感がある人は、膨大な情報財産に裏打ちされた「Google日本語」の性能を試してみる価値はあると思います。

▼IOS6と「ことえり」の同期機能

しかし、昨年(2012)iPhoneのiOS6からユーザー辞書が同期できるようになったので、ひさしぶりに「ことえり」に触れてみようと思い立ちました。

PC間の問題は「Google日本語」で解決したのですが、iPhoneだけはどうしても独立してしまっていたからです。

iPhoneとOSXの環境が同期出来れば確かに便利です。しかし、アップル製品だけならそれで良くとも、Win環境は置き去りです。どうしてもWin環境の併用を捨てきれない私にとってはこまりものです。iPhoneで「Google日本語」の同期ができればよいのですが、なかなかそれも難しい要求ですしね。それで結局は折衷案でいくこととしました。


▼「Google日本語」のクラウド機能(現在廃止)



「Google日本語」の開発版にはクラウド機能搭載のバージョンがありました

…ですが!

2013年12月にクラウドの同期機能が廃止されてしまいました。↓

ソース:Google 日本語入力開発版の同期機能廃止について

ですので、標準機能で辞書や設定の同期はできません。
記事執筆時点では便利に使えていましたが、現在その機能がないので、開発版ではなく正式安定版を使ったほうが良さそうです。 

※見え消しの文章はクラウド機能が使えていた際のものです。

同期機能は正式版にはまだ搭載されていないものですが、開発版でも十分に実用性を体感出来ます。つまり「Google日本語」を導入した環境であれば同じ辞書やキー設定を同期して使用できるという便利な機能です

使い方は極めて簡単。
プログラムをインストールし、Googleアカウントで認証するだけで、WinでもMacでも辞書もキー設定も常に同期してくれるようになります。

MacのOSXとiPhoneのiOS6はiCloudで辞書同期を使うこととして、OSX上で「ことえり」と「Google日本語」を併用する。まぁこんなところでしょうか。


「Google日本語」と「ことえり」の併用


「ことえり」のiCloudを通じて同期された辞書データは、必要に応じて「Google日本語」の辞書に渡してやる。まぁそんなに頻繁に生じる作業でもないし、それでも良いかと。

iOS6(iPhone) Mac OSX = Windows

まぁこんなかんじの関係性になるんでしょうかね。

共通で使うワードがあるなら少しの手間で受け渡しは済んでしまうわけだし、iPhoneでの入力作業がそれほど大量にあるわけでもないですから。多量の文字入力を必要とするならそれはMacBook Airでやればいいということです。

そんなこんなで、日本語入力環境はメインを「Google日本語(クラウド)」に統一しておくというスタンスで今のところ固まっているわけです。

なんで同期機能、ちゃんと搭載しないんでしょうね。
普通に便利なんだから、正式採用して欲しかったのに、開発版にしか搭載されず、あげくに廃止。
何でしょう、改悪ですよね。

ま、Google日本語を使いながら辞書と設定を同期する方法は他にもあります。
別立てで書くのでそちらを参照してみてください。


▼開発版利用の注意点

「Google日本語」の開発版はその導入時に警告文もでるように、動作が不安定になる場合もあるため、その辺りは自己責任での導入という点はお含み置き下さい。

具体的にどのような状況でどんな不具合が出るのかははっきりしませんが、Macでの使用中に再起動やスリープ解除をするとGoogle日本語に関するエラー表示が出ることが過去にあったような気がします。

設定がちゃんと保存されないことがあるなど、OS環境との整合性の問題のような印象はありますが、現在Windows7(64bit/32bit)、MacOSX10.6〜10.8にいたるまで、取り立てたトラブルなく使用できていることは書き添えておきます。

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● Google日本語開発版