【文具】オートマチック式シャープペンシルの魅力 4選






シャープペンシル(メカニカルペンシル)の良さは何をおいてもそのスマートさ。
ある意味完成された機構なので、今やどの製品を手にとっても特に遜色なく使えると思います。

とはいえ、軸の形状や重さ、素材、芯径、ノック感など、製品ごとの個性というものがあるものです。
そして売り場を眺めただけでも相当数の製品が出ている中で、どれが自分に一番合っているのかを探すのは至難の業ですよね。

私が最近よく使うのは、芯を自動送り出しする「オートマチック」タイプです。
ノックせずとも書きながら自動的に芯が出てくるので、ストレスフリーに長時間の筆記が可能です。
未体験の方はぜひ一度手にとってみると良いと思います。

選択の一助になると願って、本稿では比較的安価なものをセレクトしてその魅力とともにお勧めしたいと思います。


無印良品/アルミ自動的に芯が出るシャーペン


無印良品/アルミ自動的に芯が出るシャーペン(0.5)/500円

無印良品で販売されているオートマチックタイプ。
軸がつや消しのアルミで、グリップ部が膨らんだ美しいフォルムが特徴的です。
持った時に重さを感じさせないところが魅力ですが、書いている最中に中の部品がカチャカチャと胴軸に接触して音が鳴るのがややネックでしょうか。
総合的にはよい製品だと思います。



OHTO/Horizon


OHTO/Horizon(0.5)/609円

ダブルノック式が採用されていて、最初のノックで芯先を出して使用するタイプです。
そのファーストノックがものすごく軽い。サクッとした感触です。
芯先を戻す時はクリップ脇の小さな丸ボタンを押すようになっています。
この製品の魅力はもちろん自動送り出しの仕組みもそうですが、胴軸のデザインでしょうか。
六角軸なのですが、ペン先に行くにつれ丸みを帯びてその境界が曖昧になります。
好みの分かれるところでしょうけど、私はその感触が好きです。

オート ホライゾン ブルー



OHTO/Auto SHARP


OHTO/Auto SHARP(0.5)/210円

こちらもOHTOの製品です。
太めの三角軸(トライアングルボディ)で、グリップはラバーです。
しっかりと持てるので、ガシガシ書くのに向いています。
初期装備の芯が若干くだけやすい印象で、芯先が詰まりやすいように思いました。
この手の製品はどれもそうだと思いますが、やや固めの折れにくい芯(HB以上)を入れた方が安心かもしれません。

オートシャープ 0.5mm 軸色ブルー (AP-205ブル-)
オート オートシャープ 0.5mm グレー AP-205グレー / 10セット


ZEBRA/フリシャオートマチック


ZEBRA/フリシャオートマチック/210円(生産終了品)

最後はZEBRAのフリシャオートマチック。
安価帯ながらその多機能ぶりがすごい。芯を出すための機能がこの1本に3つも。
通常の軸尾ノック、胴体を縦に振ることで芯を出す(フリシャ機能)、そしてペン先の自動送り出し機能。
軽いボディはつや消しのプラ製、グリップはラバーながら固めのギザギザとしたタイヤのようなデザインで持ちやすい。
芯先を奥まで収納するとロック機能が働き、勝手に芯が出てくるのを防いでくれる機能もあります。
この価格にしてこの作り込みには感服します。
私個人では、文字の筆記よりは、どちらかと言えばイラストの下書きなどに用いることが多いです。
軽いので、ストレスなく線を引けるのが良いのです。
耐久性の印象や書き心地、用途は各人好みの分かれるところですが、私は総合的にバランスのとれた良い製品だと思います。
かなりの筆圧で書いたり乱暴な扱いをしない限りはそうそう壊れるという印象もありませんでした。
残念ながらメーカー生産終了のため在庫限りの製品ではありますが、みつけたらぜひ。

オートマチック式に惚れる

セレクトは以上です。
この他、やや高級価格帯のPILOTのオートマックなどもありますが、それはまた別の機会に。

自動送り出しは、その機能の恩恵を感じる人とそうでもない人にわかれてしまうところがあるので、必ずしも万人向けというわけでもないとは思います。
けれども、連続筆記をしているときにはそれなりにそのメリットを感じますし、何よりその機構の面白さが書く楽しみにつながるように思うのです。

一般的なシャーペンの弱点は、ノックのたびに筆記を中断しなければならないところでした。
普段あまり意識しないとは思いますが、長時間筆記する機会がある人にとってはそれが小さなストレスとなります。
そのストレスを少しでも軽減できれば筆記そのものの質的向上につながるかもしれません。

今回ご紹介したものは安価で入手性も良いので、ご興味が生じたならぜひ使ってみてください。