OS X アップデート 10.9.2 (2014/02/25)
すべてのOS X Mavericksユーザーに推奨します。お使いのMacの安定性、互換性、およびセキュリティが向上します。
アップデートの内容:
・Face Timeオーディオ通話の発着信機能を追加
・FaceTime オーディオ通話またはビデオ通話での割込通話機能
・iMessage の送信者別ブロック
・"メール" で未開封メッセージ件数の正確性向上
・"メール" で一部のプロバイダから新規メッセージが取得できない問題を修正
・Safariの自動入力の互換性向上
・一部のMacでオーディオに歪みが生じる問題を修正
・SMB2によるファイルサーバ接続時の信頼性向上
・VPN接続が解除される問題を修正
・"メール" とFinder の VoiceOver による操作性が向上
・SSL 接続時の認証の問題を修正
・About the OS X Mavericks v10.9.2 Update(英文)
・Mac App Store
今回のアプデ目玉
OSX Mavericksの2度目のアップデートがやってまいりました。
今回のアプデは先日のiOS7.0.6に連動する形のセキュリティ改善などが主なところですが、実は地味に革新的(形容矛盾?)なのが「FaceTimeオーディオ」への対応です。
これ、すごく心待ちにしていました。
iPhoneユーザーなら「FaceTime」というビデオ通話機能はお馴染みだと思いますが、iOS7から「FaceTimeオーディオ」機能が加わって、ビデオ通話の他にiOS間での音声通話が可能になりました。正直ビデオ通話はあまり利用しない機能でしたが、音声通話なら用途は広がります。通信の安定性も高くなるのと、通常の電話回線を使用せずともWifiのみで通話が可能(3G回線等を使用しても利用可能)なので、運用次第ではiPhoneの通話代を抑えることが可能です。今回この機能の汎用性がより広がって、iMacやMacBookでも利用できるようになったわけです。
OSXの可能性が広がる
OSXの可能性が広がる
OS Xでは10.7で「FaceTime」に、10.8で「i Message(メッセージ)」に対応し、iOSとOS Xの互換性能(親和性)がどんどん向上して来ました。そしてOS X10.9.2 Mavericksでようやく「FaceTimeオーディオ」対応(10.9リリース時点では未対応でした)。
文字情報による通信手段である「メッセージ」はすでにMacとiOSでシームレスに利用できてましたが、音声通信はどうしてもiPhoneなどの端末依存でした。日頃Macで作業している時間の多い自分にとって、電話による通話は面倒な要素の一つで(電話がかかってきたらとりあえず片手が塞がり、いちいちスピーカーに切り替えるのも面倒。イヤフォンマイクなんて邪魔で仕方がない)、できればMacに直接着信が来ると便利だなぁと自堕落に考えていたのです。それができればハンズフリーで作業を止めずにスマートに連絡が取り合える。場合によってはiPhone等を介さずMac間での連絡もこれでOKになるわけです。
これはLINEだのSkypeのような紐付きサービスではダメなんです。導入までにいろいろの制約があることや、営利上の様々なサービス連動により機能がごちゃごちゃとわかりにくいので、運用上の取り回しは決して良いとはいえない。
文字情報による通信手段である「メッセージ」はすでにMacとiOSでシームレスに利用できてましたが、音声通信はどうしてもiPhoneなどの端末依存でした。日頃Macで作業している時間の多い自分にとって、電話による通話は面倒な要素の一つで(電話がかかってきたらとりあえず片手が塞がり、いちいちスピーカーに切り替えるのも面倒。イヤフォンマイクなんて邪魔で仕方がない)、できればMacに直接着信が来ると便利だなぁと自堕落に考えていたのです。それができればハンズフリーで作業を止めずにスマートに連絡が取り合える。場合によってはiPhone等を介さずMac間での連絡もこれでOKになるわけです。
これはLINEだのSkypeのような紐付きサービスではダメなんです。導入までにいろいろの制約があることや、営利上の様々なサービス連動により機能がごちゃごちゃとわかりにくいので、運用上の取り回しは決して良いとはいえない。
それに引き比べると「FaceTimeオーディオ」はiPhoneとMacの親和性の高さが前提にあり、音声品質の良さ、取り扱いの容易さ、単一機能の潔さがあり、そして何より「サービス展開の信頼性」がある程度担保されている。
また「目先の広告収入や営利的な紐付きサービスへの引き入れをする意図のなさ」が感じられる。ここが重要です。それはOSX10.9 Mavericksを完全無料にしたAppleのスタンスからも読み取れます。もはやAppleはOSやソフトウェアのパッケージによる収益性を重視していない。そのことについての論考は10.9の発表時に各所でなされていたのであえて引くことはしませんが、私はそうした文脈上にある「FaceTimeオーディオ」だと捉えています。
また「目先の広告収入や営利的な紐付きサービスへの引き入れをする意図のなさ」が感じられる。ここが重要です。それはOSX10.9 Mavericksを完全無料にしたAppleのスタンスからも読み取れます。もはやAppleはOSやソフトウェアのパッケージによる収益性を重視していない。そのことについての論考は10.9の発表時に各所でなされていたのであえて引くことはしませんが、私はそうした文脈上にある「FaceTimeオーディオ」だと捉えています。
FaceTimeオーディオ生活
相手が対応OS(iOS7以降およびOSX10.9.2以降)を搭載したiPhoneやMacを利用している必要はありますが、そこはそれ。いわゆるかつての固定電話のように「確実な連絡手段」というよりは、日常の連絡頻度の高い相手(お互いの利用ツールをよく把握している間柄)とのスムーズな連絡手段として使うのです。アップル製品間であればそれがおどろくほど簡単に実現できます。
WiFi環境さえあれば3G回線さえいらないFaceTimeオーディオ。併用すればさらに強力。通信の安定性を確保するための相応の下準備はいるでしょうが、少なくとも通信費を抑えるための選択肢の一つになってくることは間違いありません。実際に運用してみてどの程度その利便性を享受できるのか楽しみです。